1級電気工事施工管理技士、2次で1回落ちて翌年受かった話(勉強の時間・過去問・福岡での受検)
1級電気工事施工管理技士は、1次は1回で通りましたが、2次で1回落ちています。翌年、2次をもう一度受けて合格しました。
受けたのは十数年前です。当時は今の「第一次検定・第二次検定」ではなく、「学科試験・実地試験」と呼ばれていました。制度はそれから何度か変わっているので、この記事では、私の体験と、今の制度(令和8年度の受検の手引で確認した内容)を分けて書きます。
結論
- 1次も2次も、まず過去問で傾向をつかむ。 そのうえで、傾向に沿って勉強する。
- 2次は時間との勝負。 記述と計算は1問に時間がかかります。解けそうな問題から手をつけても、私は2回ともギリギリでした。
- 自分の経験を、工程・安全・品質ごとに整理しておく。 2回目の合格は、ここを変えたのが大きかったと思います。
受けようと思ったきっかけ
仕事のうえで有利になる、というのがひとつです。
もうひとつは、官公庁の工事では、資格がないと書類に技術者として名前を出せない場面があったことです。同じ仕事をしていても、資格がないと書類の上では表に出られません。
1次(当時の学科試験):1年かけて過去問10年分
勉強期間は1年ほどです。仕事をしながらだったので、勉強したのは昼休みと、家に帰ってから寝るまでの3〜4時間ほどでした。
使ったのは、日建学園の過去問集だったと思います。載っている10年分の過去問を、ひととおり解きました。
施工はわかる、法規が苦手
施工に関する問題は、現場で見てきたことなので、割とわかりました。苦手だったのは法規です。普段の仕事で条文を読むことはあまりないので、ここは過去問で出る形を覚えるしかありませんでした。
現場の経験がある人は、施工の問題で点を取りやすいかもしれません。反対に、法規は経験があっても点にはなりにくいので、早めに手をつけておくと安心です。
2次(当時の実地試験):1回目は時間も内容も足りなかった
1回目の2次は落ちました。振り返ると、時間が足りなかったことと、書いた内容そのものが良くなかったのだと思います。
2回目に変えたこと
2回目は、2次の出題の傾向を勉強し直しました。そのうえで、実際に経験した現場のことを、答えに落とし込むようにしました。
1次は選択肢から選べますが、2次は自分で書かなければなりません。知識として知っているだけでは、書けないことがあります。自分の現場で実際にやったことは、具体的に書けます。
時間は2回ともギリギリ
2次は、記述や計算があるので、1問にかける時間がどうしても長くなります。解けそうな問題から順にやっていきましたが、それでも2回ともギリギリでした。
これから受ける人は、過去問を解くときに、時間を計って最後まで書き切る練習をしておくといいかもしれません。
経験記述の準備:工程・安全・品質ごとにノートに書き出す
私が受けたころは、自分が経験した工事について書く「経験記述」の問題がありました。
準備としては、経験した現場を、工程・安全・品質ごとに整理して、ノートに書き出して覚えました。本番では、そこから問題に合うものを選んで書きました。
最近の試験は、私が受けたころとは問題の形が変わっているようです。それでも、問題文には「電気工事の経験を踏まえて」書くように求めるものがあると聞きます。自分の経験を工程・安全・品質ごとに整理しておくことは、今でも役に立つかもしれません。
福岡まで受けに行く
九州で受けられるのは、福岡の会場だけです(令和8年度の受検の手引より)。鹿児島からは、新幹線で福岡まで行きました。
私は前泊せず、早朝に出発して日帰りしました。今の試験の開始時刻は、第一次検定が午前10時15分、第二次検定が午後1時です。日帰りもできますが、時間には余裕をもって出たほうが安心です。
取ったあと
仕事の内容は、特に変わっていません。ただ、書類に名前を出せるようになったことは、取ってよかったと思う点です。
今の制度(令和8年度の受検の手引より)
私が受けたころから、制度は変わっています。主なところを、令和8年度の受検の手引で確認しました。
| 第一次検定 | 第二次検定 | |
|---|---|---|
| 試験日 | 7月12日 | 10月18日 |
| 試験時間 | 午前 10:15〜12:45、午後 14:15〜16:15 | 13:00〜16:00 |
| 形式 | マークシート(四肢択一・五肢択一) | 知識を問う五肢択一と、記述 |
| 合格すると | 1級電気工事施工管理技士補 | 1級電気工事施工管理技士 |
- 第一次検定は、19歳以上なら実務経験がなくても受けられます。
- 第一次検定に合格すると「技士補」になります。私が受けたころにはなかった資格です。
- 第二次検定の受検資格は、令和6年度から新しい制度に変わりました。令和10年度までは、経過措置として旧制度の受検資格でも受けられます。
受験する人へ
1次も2次も、やはり過去問です。過去問を解いて傾向を頭に入れ、それに沿って勉強する。私が伝えたいのは、これだけです。
2次で落ちても、次の年があります。私も1回落ちてから受かりました。
試験の日程や受検資格は、年度ごとに変わることがあります。受検する年度の受検の手引を、建設業振興基金の試験のページで必ず確認してください。