電気の図面と現場のあいだ

第二種電気工事士、現場の人間はこう受かった(学科・技能・工具)

・ 資格

第二種電気工事士は、1回目の受験で合格しました。勉強は、学科が過去問のテキスト、技能もテキストの課題です。そのうえで、普段の現場で覚えたことが土台になりました。

この記事では、そのときの準備と、技能試験の工具の選び方を、現場の人間の目線で書きます。試験の決まりごとは、令和8年度の受験案内で確認した内容です。

結論

  • 学科は、とにかく過去問。
  • 技能は、公表される候補問題を一通り、何度も。 今はネットでもいろいろなパターンの解説が見られるので、それも使う。
  • 工具は、普段使っているものがあればそれが一番。 買うなら、お店で手に取って決める。ただし、圧着工具だけは規格を確認する。

学科:とにかく過去問

学科は、過去問を繰り返すのがいちばんの近道です。私も過去問のテキストで準備しました。

受験方法は、パソコンで解く CBT 方式と、紙の筆記方式から選べます。

技能:回路は難しくない。差が出るのは「落ち着き」

技能試験の回路そのものは、そんなに難しいものではありません。現場を経験していれば、特に困ることはないと感じました。私は鹿児島の会場で受けました。

第二種電気工事士は、高校生も受ける資格です。学校で実技の練習はしていると思いますが、練習した形から少し外れると、応用が効かない部分もあるかもしれません。ここはやはり経験がものをいいます。経験者は手順を身体で覚えているので、焦らず、落ち着いて取りかかれます。

裏を返せば、現場経験がない人ほど、手が勝手に動くまで繰り返すことが大事です。身体で覚えた手順は、本番で焦ったときの支えになります。

技能試験は、試験センターが事前に公表する候補問題(No.1〜No.13)の中から出題されます。全部を一通り作っておくのが基本です。何が「欠陥」として不合格になるかも「欠陥の判断基準」として公表されているので、一度は目を通しておきましょう。

工具:普段使っているものが一番

私は、実際に現場で使っている工具で受けました。普段使っている工具があるなら、それが手に馴染んでいて一番だと思います。

これから買うのであれば、お店で手に取って決めるのがおすすめです。握ったときの感触は、写真では分かりません。

指定工具(令和8年度の受験案内より)

試験では電動工具以外の工具はすべて使えますが、次の6つは「指定工具」として必ず持参することになっています。

指定工具補足
ペンチ
ドライバープラスとマイナスの両方
電工ナイフ
スケール
ウォーターポンププライヤー
リングスリーブ用圧着工具JIS C 9711(1982・1990・1997)適合品

指定工具のほかに、VVFストリッパー(VVFケーブルの外装と被覆を剥く専用の工具)もあると便利です。私は使いませんでしたが、作業が速くなります。電動ではないので、試験に持ち込めます。

圧着工具だけは規格を確認

リングスリーブ用の圧着工具は、握りの部分が黄色の JIS 適合品を使います。圧着したリングスリーブに「〇・小・中・大」の刻印がはっきり出るものです。

規格に合わない工具で圧着して刻印が出ないと、それだけで欠陥(不合格)の対象になります。古い工具を借りて使う場合も、ここは必ず確認してください。

使えないもの

受験案内では、次のものは使えないとされています。

  • 電動工具(充電式を含む。電動ドライバーなど)
  • 改造した工具(持ち手を延ばした、工具に書き込みをした、など)
  • 自作した工具
  • テスターなどの計測機器
  • デジタル表示機能の付いた工具(電子ノギスなど)

ほかに、試験中の工具の貸し借りはできません。カッターナイフはけがをする人がいるため、使用を控えるよう求められています。

近くに工具店がない人へ

お店で握って選ぶのが一番ですが、近くに工具を扱う店がない場合は、試験用にそろったセットを通販で買う手もあります。その場合も、圧着工具が黄色の握りの JIS 適合品かどうかだけは確認してください。

独学が不安なら

私はテキストと過去問だけで準備しましたが、一人だと続かない人や、技能の作業を動画で見ながら覚えたい人は、通信講座を使う手もあります。

受験する人へ

学科は過去問、技能は候補問題を全部。工具は手に馴染むものを。特別なことはありません。あとは本番で焦らないように、手が覚えるまで繰り返してください。

試験の日程や決まりごとは年度ごとに変わることがあります。受験する年度の受験案内を、電気技術者試験センターで必ず確認してください。