電気工事の工具、現場で本当に使ったもの(腰袋の中身・電動工具・測定器)
今は設計の仕事をしていますが、以前は現場に出ていました。この記事では、そのころ実際に使っていた工具を、腰袋の中身から電動工具、測定器まで書いていきます。
結論
- 一番使うのは、プラスドライバーとペンチ。 メーカーにはそれほどこだわりませんでしたが、安物はすぐ壊れます。
- 電動工具は、ほとんど会社のもの。 自分でそろえたのは、手で使う工具と、検電器・クランプ付きのテスターです。
- これからそろえるなら、 腰袋に入れる工具、検電器、クランプ付きのテスター。今なら小型の電動ドライバーもいいと思います。予算は2〜3万円ほどかもしれません。
腰袋の中身
現場で腰袋に入れていたのは、次のようなものです。
- ドライバー(プラスとマイナス)
- ペンチ
- ニッパー
- 電工ナイフ
- ビニルテープ
- マジック
一番使うのは、やはりプラスドライバーとペンチです。メーカーにはそれほどこだわりませんでしたが、安物はすぐ壊れます。毎日使う道具なので、ある程度しっかりしたドライバーやペンチを選んだほうが、結局は長く使えると思います。
VVFストリッパーは、今ならあったほうがいい
私が現場に出ていたころは、VVFストリッパーはまだそれほどメジャーな工具ではありませんでした。今は、ほとんどの人が持っていると思います。
リングスリーブ(圧着スリーブ)でつなぐとき、ペンチで切断した場合は、切り口にヤスリをかける手間がありました。ストリッパーなら、それがいりません。そのぶん手間が省けます。
第二種電気工事士の技能試験でも使えるので、これから買う人には、ひとつ持っておくことをおすすめします。試験の工具については、第二種電気工事士の記事にも書いています。
電動工具は、ほとんど会社のもの
現場で使う電動工具は、ほとんどが会社のものです。よく使っていたのは、次のような工具です。
- 充電ドリル(ドライバー、ホールソー、ドリルとして)
- ハンマードリル
- 圧着機
- パンチャー
- バンドソー
- 電動のこぎり
- サンダー、ベビーサンダー
中でも一番使ったのは充電ドリルです。ビットを替えれば、ねじ締めにも、穴あけにも、ホールソーでの穴あけにも使えます。インパクトドライバーは、それほど使いませんでした。最初の1台を買うなら、充電ドリルをおすすめします。
メーカーは、パナソニックがほとんどでした。電気屋なので、工具も材料屋さんで買うことが多かったからです。電動工具はバッテリーをメーカーごとにそろえることになるので、会社や周りの人が使っているメーカーに合わせておくと、貸し借りもしやすいかもしれません。
測定器:検電器とクランプ付きのテスターは自前
測定器のうち、検電器とクランプ付きのテスターは自分のものを持っていました。絶縁抵抗計と接地抵抗計は、会社のものを使っていました。
検電器とテスターは、電気が来ているか、どれくらい流れているかを、その場ですぐに確かめるための道具です。毎日のように使うので、自分のものがあると便利です。
工具での失敗
大きなけがはありませんでしたが、ベビーサンダーでは何度か危ない目にあいました。回転する刃がむき出しに近い工具なので、慣れてきたころが一番危ないのかもしれません。
もうひとつは、ドリルのビットです。現場でビットが折れてしまい、予備がなくて買いに走ったことが何度かありました。よく使う径のビットは、予備を持っておくと安心です。
これからそろえる人へ
自分でそろえるなら、次のあたりからで十分だと思います。
- 腰袋につける工具(ドライバー、ペンチ、ニッパー、電工ナイフなど)
- VVFストリッパー
- 検電器
- クランプ付きのテスター
- 小型の電動ドライバー(今は小さくて扱いやすいものがあります)
全部そろえて、2〜3万円ほどでしょうか。大きな電動工具は、会社にあることが多いので、まずは自分の手元で毎日使うものから、しっかりしたものを選ぶのがいいと思います。
手袋は作業によって変える。高圧用は命に関わる
手袋は、作業によって使い分けます。
中でも、高圧の作業で使う手袋は命に関わるので、注意が必要です。使う前に、穴や傷がないかを確かめてください。
設計の仕事に生きていること
今は設計をしていますが、現場で工具を使っていた経験は、図面を描くときにも生きています。
この場所に配線を通せるか、自分が想定している施工方法で大丈夫か。そう考えるときに、「あの工具を使えばいけそうだ」と、現場の道具を思い浮かべることがあります。図面の上の線が、現場でどう施工されるかを想像できるのは、工具を握っていたからかもしれません。
電気工事の多くは、電気工事士の資格がなければ行うことができません。この記事は、資格を持たない方が工事をすることを勧めるものではありません。